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気持ちのいい気持ちの受け取り方「恐れ入ります」

2016.10.17

「ありがとうございます」を、よく口にする。例えば、レストランでお水を出してくれた店員さんに。
スーパーやコンビニなんかだと、お互いにありがとうを言い合うことになって、それもちょっとなぁと思った。かまわないけど、なんだかなぁと。以来「お世話様です」になった。
ほんのちょっとの、関わりとも呼べないようなものであっても、お互いに気持ち良くありたい思い。それが仕事であっても、してもらってると思ってるから、自然と出る感謝の言葉。相手の方はよく「いえいえ」と応えてくれる。

「恐れ入ります」
初めて言われて、ハッとさせられた。相手は、ホテルマンだった。

受付業務を、よくしていた。お客さんに笑顔を向けると、つられて笑顔になってくれる人がいる。内心、それがおもしろく、嬉しかった。
笑顔で「ありがとう」を言ってくれる方に、つい返してしまう「いえいえ、とんでもない」は、受け取りの拒否とも取れる。せっかくお礼を言ってくれてるのに? 何かいい方法はないものかと思っていた。おごることもなく、受け取れるような言い方を探していた。
「恐れ入ります」と言ってくれたホテルマンは、言い方もさりげなく、笑顔もつけてくれた。自然な口ぶりからは言い慣れているのが伝わってきたし、自然な笑顔から、私が示した感謝に喜んでくれてるようにも感じられた。これだっ、と思った。

早速まねようとしたけど、難しい。慣れなんだろうけど、つい「いえいえ」と出てしまう。そこにある、気持ちはなんだろう?
自分をたいしたものではないと、蔑むような気持ちを見つけた。私のしていることなど、大したことではない。ささやかなりとも、思いを込めているのに? 自分自身に対する無意識な評価の低さを感じた。

謙譲や謙遜と、自己評価の低さは、まったく違うものだ。謙譲は相手を立てる・上げる。謙遜は、自分を控えること。どちらも、自分をきちんと評価できていなければ、単に卑屈な態度になってしまうんじゃないだろうか?
自分の長所を、良いところとして認めようとしない文化があるように感じる。謙遜は美徳だけど、自分を認めないのとは違うと思う。自分を貶めるやり方とは、まったく違う。
それまでしていた、相手の立て方や、自分を控えめに振る舞うやり方を間違えてるような気がした。

お仕事の場で、お客さんを相手に「恐れ入ります」をじょうずに言えるようになりたいと思った。じゃ、日常では? 同僚や知人友人には?を考えたとき「恐れ入ります」は、ちょっとそぐわない気がした。何かいい言葉、ないかなと考えた。たどり着いたのが「ありがとう!」でいいじゃない!だった。
どんな場でも相手がどんな人でも、お互い気持ちよくありたい。気持ちを素直に受け取れる自分でありたい。