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温度|幸せなあたたかさ

2016.11.6

寒くなってきた。わくわくする。寒い季節は、幸せを感じるチャンスが多い。

若い頃は、寒い季節はおしゃれのしどきだった。
秋の重ね着は腕の見せどころだし、ジャケットを楽しめる。ロングブーツが大好きで、柄物やカラーのタイツに凝った。
本格的に寒くなれば、ファーを身につけられる。リアルでもフェイクでも、ふわふわと肌触りのよい、見た目にもゴージャスなファーが大好きだ。

今は犬がいる。シルクの手触りの、本物の毛皮をまとったコが、膝の上で眠る。

冬のキンと冷えた清涼な空気には、空の青さや星の輝きも際立つ。
晴れた日の、太陽の明るさと陽射しのあたたかさに笑みがこぼれる。
帰宅して玄関に入れば、ほわんとしたあたたかさに気持ちがなごむ。
濃く入れた熱いミルクティを飲んだり、ぐだくさんのシチューを食べたい。
ニットやフリースの、ふわふわもこもこも大好き。
毛布にくるまって本を読んでいると、なぜか贅沢な気持ち。
冷え切った体に、お風呂は格別。
寝起きのおふとんの、ぬくぬくとした温かさはまどろみを誘う。

ほっと体がほどけてゆるむ瞬間を、実感できるのが寒い季節。

独りのときは、子供ほどもあるクマのぬいぐるみを抱いて眠ってた。
今は主人がいる。一緒に暮らして一番幸せに感じるのが、眠るとき。クマよりしっかりとした骨格の、クマにはない温度のあるものに、ぴっとりとくっついて眠る安心感。くっつけばくっつくほどに、あたたかさの増していく不思議。
独りではない。この人が、ここに確かに、いる。むぎゅーっと抱きついて、現実を確認する。
お役目ごめんになったクマは、ほっとしているように見える。

心理学的に「エロス」は肉体を伴う愛。性的な意味合いを含むが、必ずしも性愛とは限らない。肉体を持っているが故に感じることのできる情動であり、命の源であるとも云われているようだ。子供が母親との肌の触れ合いを求めるような、生き物がそもそもの始めからごく自然と持っているような意味合いのものもある。

主人にしっかりとくっつくとき、触れて確かめることのできる、あたたかさを感じることのできる、身体を持っていてよかったと思う。