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出来事や状況という “刺激” に “反応” している私たち|認知行動療法1

2017.2.16

ごく普通の日常生活を送っていても、私たちは常になにかしらの刺激を受けています。
「刺激」と聞いて、なにを思い浮かべますか?
肌に感じる暑さや寒さ、衣服のチクチクするかんじ? 車やバイクやテレビなどの物音? 街中や電車内などに貼られているポスターのカラフルな色?
日常的には使わないかもしれませんが、人との会話などの言葉や、起こった出来事などを “刺激” と言うことがあります。知ってるつもりで意外と知らない『気持ち』とはなにか? では、『“褒められた” という “刺激” を受けて』という言い方をしました。
認知行動療法をご紹介するシリーズでは、 “刺激” を受けると私たちの頭の中でなにが起こり、気持ちがどう生じ、行動に反映されていくのか、その仕組みをご案内します。

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はじめに

今回ご紹介するのは、『認知行動療法』の考え方です。
名前を見ると漢字ばかりで難しそうですが、私の理解では「考え方と行動を最適化するためのもの」です。
不都合を引き起こしてしまっている考え方を変えて、気持ちを楽にし、それにともなう行動も変わっていくようにしよう。というのが、認知行動療法の目指すものです。
「もし…だったらどうしよう」不安を味方につけて夢を叶えよう で、していることは、この認知行動療法のステップを取り入れています。と、言うと、そう難しくもなく思えますか? 未読の方は、ご一読ください。イメージをつかんでいただけるかと思います。

認知行動療法は、うつ病や不安神経症などを抱える人に、効果があると云われています。
ということは、こんな人にオススメなツールだと思います。

  • 不安になりやすい人
  • 気分が変わりやすく、自分自身に振り回されやすい人
  • 怒りやすい人
  • 憂鬱になりやすい人
  • 自己嫌悪に陥りやすい人
  • 心配性な人
  • イライラしやすい人

などなど。

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心安らかに生きたいと願うすべての人にオススメとも言えます。

出来事という刺激の例

例をふたつ挙げて、ご紹介していきましょう。
ひとつめは、本に載っているものを借りてみます。

家の中に子供のおもちゃが散らかっていて、足の踏み場もない。洗濯物をたたむ時間がなく、そのままになっている。

という、状況がありました。
それに対して

A.落ち込む
「自分には家事能力がない」
「子供の躾もできないなんて・・・」
「主婦としても母親としても失格だ」
B.腹をたてる
「子供たちが散らかすからだ」
「夫はぜんぜん家事を手伝ってくれない」
「私はこんなに頑張ってるのに」

落ち込むのも、腹を立てるのも、どちらもよくあるでしょう。
もし自分だったら、と想像してみたら、どちらだと思いますか?
そのときによってだなという人もいるでしょうし、どちらかといえばこっちという人もいるでしょう。

もうひとつ例を挙げます。会社勤めをしているときに、こんな状況がありました。

出社し、社内で先輩に会った。「おはようございます」と挨拶をしたが、先輩は無言で目を合わせることもなく、行ってしまった。

という状況では、どうでしょうか?

A.落ち込む
「自分はなにかしただろうか?」
「もしかして、自分は嫌われているのかも」
「どうしよう、どうしたらいいんだろう」
B.腹をたてる
「挨拶も返さないなんて失礼だ」
「こちらのことを下に見てるんじゃないだろうか」
「先輩だからって何様のつもりなんだ」

それぞれ、ありえそうな Aパターン と Bパターン。それぞれの状況から“刺激”を受けて、“反応”して、頭の中で考えたことが「」の中です。
同じ状況でも、人によってその瞬間、考えることは、それぞれです。また、そのときの自分の状態によっても変わってくるでしょう。

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「どのサブパーソナリティが反応するか」によって変わるとも言えます。
 サブパーソナリティについては、こちらから。
サブパーソナリティ1|私の内側にいるたくさんの私

さいごに

考え方を最適化し、それにともなって生じる気持ちを楽にし、適切な行動に反映させていくための認知行動療法について。
1回目は、刺激に対してこんなふうに反応することもある、という事例をご紹介しました。自分だったら、どうだろう?と、ぜひ想像してみてください。あるいは、この例と同じようなことがよくある!という方も、いらっしゃるかもしれないですね。

次回 頭の中のどの道を通るかで気持ちや行動まで変わってくる|認知行動療法2 では、ここで挙げた事例を、モデル図に照らしあわせて詳しくご案内していきます。

このシリーズでは、以下の本を参考にしています。