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犬と散歩と私

2017.3.10

犬の散歩が優雅なものだなんて、どうして思ってたんだ?
鬼教官だよ。と、根をあげていたのは、いつだったろう?

男のコだからなのか、まだ若いからなのか、このコの個性なのか、それら全部なんだろう。うちのコの、ストップから猛ダッシュ、スタート・ストップの激しさに、死んじゃうかと思った。心臓が破れて。
私の心臓はいわゆるポンコツなわけで、それを考えると大げさな話ではないのかもしれない。

実際に犬を飼う前は━━犬に興味がなかったのもあって━━お散歩してる犬たちが視界に入っていたとしても、見えていなかった可能性がある。
たまたま見たとき、散歩してる犬と飼い主は、ぷらぷらと優雅に歩いてたんだろう。それで、犬の散歩はのんびりとしたものだというイメージがついてたんだ。きっと。


ここ最近、めっきりと朝明るくなるのが早くなった。
開けていないカーテンをパアッと照らす太陽。
時計を見たら、6時だった。
昨日、外出して、体としては疲れていてもおかしくないのに、ここのところまた寒くなって数日はぐずぐずとした気持ちでいたのに、今朝は動く気になっていると気づいた。
太陽、偉大だ。

犬の散歩に行かなくてはならない。そう思っていて、着替えるのめんどくさーい!と抗議する部分を凌駕する。
犬がいてくれることによって、私は着替えをするし、朝早く外に出る。

外に出る?! ほぼ、毎日。これは、本当に驚きだ。
土日と祝日など、主人がお休みの日は、犬の散歩に行ってくれる。それ以外では、雨の日、道路がとんでも濡れている日、よっぽど自分の調子の悪いときでない限り、毎日外に出ている自分がいる。びっくりだよ。


力強い朝陽を浴びて、身の内からよろこびがわきあがるのを感じる。
心の中で━━誰にともなく、何にでもなく━━「ありがとう」と、つぶやく。


ごく稀に、歩きたい日が私にもあって、そんなときに犬がさっさと散歩を切り上げたりするとガッカリする。
おもしろいものだ。連日1時間以上つきあっていた頃には「ほんと、かんべんしてください」と、ヒーヒー言ってたのに。
犬に鍛えてもらったらしい。

次に住むはずのマンションには、無料で使えるジムがあるようだ。画像で見る限り、ルームランナーがある。
私、ずっと前からルームランナーを欲しがっていた。運動が嫌いで、ジョギングやマラソンなんてとんでもないけど、ルームランナーが好きなのだ。
アレだよ。ハツカネズミの気持ち。カラカラと輪を回してしまう。なぜなら、そこに輪があるから。みたいなやつ。
同建物内とはいえ、自室から出て、ジムまで行かなくてはならないというのは、私にとってはハードルなのだけれど、もしかしたらルームランナーしたさに行くのかもしれない。
身・心・知では、身が最も弱い。整えなさいねとしてくれてるのかもしれない、と想う。

犬を飼うのも、朝スッキリとするのも、ルームランナーも。こうやって思いもかけず叶ってゆく、夢。
嬉々として受け取る。
臆することなく、受け取れるようになってよかった。

ありがとうを伝えたくて、誰に何に伝えたらいいのかわからなくて「神さま」と、つぶやく。