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ごく当然のことのように。

ごく当然のことのように、犬が膝の上に乗る。
「Nyanの上には、いつもSiva」つぶやきに、主人が笑ったのは昨夜のこと。

毎日は過ぎてゆく。

2週間経って、抜糸に行った。10針ほど縫ってもらったケガは、あらかたくっついたようだ。
「このあたり、テンションかかると裂けるから気をつけて」ピンセットで指し示しながら、文学青年風のお医者さんが忠告してくれた。

縫うほどのケガと聞けば、大ケガに思える。しかし、自分の身に起こったできごとなのだとは、いまだ実感がない。
痛みがなかったから。

「ドンカンなの?」冗談ともなくお医者さんが言うのに、少し笑った。そうかも、と、思ってたから。
神経が少し切れたのかも、と教えてもらった。
手が動くから、いい。

どんなことがあっても、時間は止まらない。
喜びも、悲しみも、過ぎてゆく。
時を止めるのは、私たちの内側にあるものだけなのかもしれない。
それにしたって、色褪せたり、別のものへと変わってしまってたりすることもある。

現実と言えるのは、いつだって、今この瞬間だけなのかもしれない。

この部屋で、今日、明日、明後日。
4日後の土曜には、ここを後にする。

写真は、まだSivaがいなかった頃。

引越して来て、
片付いて、
嬉しくなって撮ったものかもしれない。

もう覚えてない。

 

時だけでなく、私たちもまた、流れている。

思い出を大切にするのも、いい。
それとは別のところで、ごく当然のことのような今この瞬間を、いつも大切にできたらと願う。